助動詞の乱舞

哲学と文学の読書

深沢七郎

深沢七郎 「楢山節考」(1956年)

世の中には、これは高貴なテーマを扱った作品なんだ、ということを前面に押し出して書かれた小説がある。 それが悪いと言いたい訳ではないのである。そういう小説で素晴らしいものは幾らでもあるから、それはそれで良い。だが、楢山節考はそんなものとは一見…